作品レビュー
「攻略本を手に入れた猿山が主人公になりました」のEXTRA MODE版です。学園という舞台を背景に、主人公が特殊な力を手にすることで始まる連鎖的な関係性の変化を追体験できます。
この作品の最大の特徴は、ゲーム的な「攻略」というコンセプトを物語の核として組み込んでいることです。通常のシナリオとは異なるEXTRA MODEという位置づけだからこそ、本編では見られない角度からキャラクターたちの心情や選択肢の分岐を感じ取ることができます。
137ページというボリュームは、学園ものとしては十分な情報量を備えています。複数のキャラクターが登場し、それぞれの立場や感情の揺らぎが丁寧に表現されていることが、読み手の感情移入を助けます。880円という価格帯で、シリーズ既読者にとっても新規読者にとっても、物語の深掘りができる一冊となっています。
みたらしパンナコッタ先生の作画は、キャラクターの表情や仕草に細やかな感情が宿っており、言葉だけでは伝わらない心の機微が視覚的に補強されます。学園という日常的な空間だからこそ、そうした描写の丁寧さが物語の説得力を高めています。
評価まとめ
物語4.2
感情4.0
作画4.5
総合4.2
ゲーム的設定を軸に、学園を舞台とした物語が展開します。137ページのボリュームで、キャラクターたちの関係性の変化を描いています。
こんな人におすすめ
ゲーム的な世界観と物語性の両立を求める方、シリーズの世界をより深く知りたい既読者、複数キャラクターの感情の変化に引き込まれたい方。
良い点
- ゲーム設定を活かした独特の物語構造が、読者に新鮮な没入感を与えます。
- 複数キャラクターの心情変化が緻密に描かれ、感情移入の余地が広がっています。
- 137ページのボリュームで、学園ものとしての必要な情報密度を確保しています。
気になる点
- EXTRA MODEという位置づけのため、本編との時系列や繋がりを完全に把握していると、より深く楽しめます。
- 複数のストーリー分岐を含むため、全体像を掴むには複数回の読み返しが必要になる可能性があります。
データ提供: DMM.com Webサービス
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